WMについて

昨日の夜、ワーキングマザーについて考えてみました。

私は、絶対ずっと家にいられるタイプではないので、産後できるだけ早く働きたいのです。雇用形態には特にこだわりないですが、このご時勢だとやはり正社員になりたいなぁーと思っています。そんなに求人もある世の中ではないので、子供が大きくなるまでは、パート・派遣などの雇用形態も考えています。


とにかく働きたいですね。


こないだ図書館でデンマークの福祉についての本を読みました。
日本とぜんぜん違いますね。

日本でも、男女雇用機会均等法なんていうものが成立したり、イクメンなんていう言葉が生まれたり、今の団塊の世代の方たちの時代とはまったく違ってきています。
「女性の社会進出」なんて言葉も死語に近いですね。


デンマークでは、女性と男性それぞれがちゃんと子供のために育休をとったり、時短勤務をとったり、はたまた主夫になったり...など今の日本では「すごーーーい」といわれるようなことを、家族として当たり前のようにやるお国柄なんです。


それができる背景は、やはり行政のバックアップが大きいのだと思います。
そして、企業の上司の方たちの子育てへの理解と協力が必要不可欠なのだと思います。






その本に、面白い話が載っていました。

ある国の女性が、デンマークの広報雑誌に「子供を安心して預けられる支援の充実」という見出しにひかれて、デンマークに移住しました。

しかし3ヶ月経ってもなかなか保育園に入れてもらえず、仕事の関係もあり、我慢できなくなったその女性は、デンマークの市役所に子供を連れて行きました。

そこで、市長を呼び出し、市長に向かってこう言ったのです。
「子供を預かってくれる施設がないなら、あなたが預かればいい。」

その女性の行動は、市報に嘘があるという訴えだったのです。それからデンマークでは市民が行政に対して嘘があると判断した場合、訴えを起こすことができるそうです。





なんともすごい話ですが、その女性の気持ちわかります。
日本ではあきらめる人が多いと思いますが、諦めてはいけないところですよね。
事実、デンマークではかなりの福祉制度の充実がなされ、他国の模範となっている福祉国家です。


日本では、表向きでは男女雇用機会均等法をうたう企業が多いですが、実際には「子供が休みをとる理由にならない」だとか「子供産まれるのに働き続けるのは迷惑」というような雰囲気、絶対にあると思います。


実際、私の友人を始め、いろいろなところから雰囲気で自主退職せざるをえない女性の声を聞くことがあります。



本にはこう書かれていました。

「これからの社会を作っていくのは、子供たちである。子供は国家の財産。」

だからデンマークの行政も、企業も、家族も、子供を育てることを当たり前のように協力し合ってやれるんですね。


今の日本では、ただ名前だけが一人歩きしているだけのように感じました。
友人の会社は、大企業にも関わらず、育休・保育園について何も知らない上司に1から説明してあげたと言います。

子育ては家族で地域で、社会でするもの。
この本当の意味について日本人は興味がないのでしょうか...
だから出生率があがらないのでしょうね。


子供手当てとか、出産一時金の増額とか、産むにあたってはいくらか改善はされてきているのでしょうが、しかしながら子供を産むときだけのフォローじゃはっきりいって何の役にも立たないのです。

子供を安心して預けられる制度を充実させたり、急な発病にも対応しやすい社会にならないと、いつまでたっても産むことにふっ切れない女性は多いと思います。実際、保育園や幼稚園以外の預かり保育の支援制度はいくつかありますが、金額が高いです。待機児童だって、倍率がものすごいことになっています...

お金だけじゃないんですよね、子供を産んで育てることは。
まわりの理解と協力がないと本当に難しいのです。そして、子供は夫婦で育てるものですから、旦那さんのお勤め先の人たちも「おめでとう」とともに子育てに対しての理解をしないといけないんです。産まれたからすべて終わりじゃなく、すべての始まりなんです。


子供のために休むと、そのときは企業に迷惑がかかると思います。

しかし将来的には、社会のためになることをしているという考え方に変化してくれないものでしょうか。
私には、なぜ将来の社会のためにがんばって子育てしている家族が大変な思いをし、さらに嫌味を言われるのか、わけがわかりません。 


子育ては家庭内で勝手にやっていることではなくて、将来の社会のためにやっているということ、もっと理解して欲しいです。



それでも私は働きます!!!
経済的にも助かるし、やっぱり子供がいるから...とか理由にして働くのは辞めたくないです。3歳までは一緒に...とか言う人はいるけれど、私は小さい頃からいろいろな人と触れ合って、育ててもらった方が社会性が育つと思います。社会性が早くから育つことは、子供にとって将来役立つことのほうがむしろ多いと感じます。

それに、私は初ママです。
子育て1年目であるからこそ、私よりも何千人とみてきていらっしゃるその道のプロの方たちに大いに協力してもらって、子育てを少しでも手伝ってもらいたいと思っています。


私の子が将来、結婚して赤ちゃんができる頃には、もっと子育てしやすい社会になるでしょう。今、悩んでる人たちがおじいちゃん・おばあちゃんになるんだから、今よりは理解ある人たちが確実に多くなるからです。


昨日の夜は、そんなことをずっと考えていたので本日はまたまた寝不足です...。